GB Sa・Gaシリーズとは

(後でもっとわかりやすくします。もう少しお待ち下さい〜。済みません)

Sa・Gaシリーズとは?

 Sa・Gaシリーズとは、株式会社スクウェア(現:スクウェア・エニックス)が開発・製造・販売する人気RPGシリーズです。

 現在はプレイステーション2で作品が発表されていますが、その起こりはゲームボーイソフトでした。
 1989[平成元]年12月15日、まだ発売間も無かった携帯ゲーム機「ゲームボーイ」用ソフトとして『魔界塔士Sa・Ga』が発売されました。
 この作品は100万本を超す売上を挙げ、人気作としての地位を確立しました。これはスクウェアの看板RPGシリーズ『ファイナルファンタジー』シリーズ、当時『2』まで出ていましたが、その売上本数を上回っていたのです(以後のシリーズでは逆転される)。
 翌1990[平成2]年12月14日に発売された『Sa・Ga2 秘宝伝説』は、売り上げこそ90万本と減らしたものの、シリーズ最高の名作との評価を受けました。
 翌1991[平成3]年12月13日、完結編として『時空の覇者 Sa・Ga3』が発売されました。
 売り上げは70万本。システムは普通のRPGと同じ、経験値による成長を基本とし、主人公の性別・種族が固定されるなど、大幅な変更が図られました。その代わり主人公は他の種族に変わる事が出来、種族によって成長方法が変わるという形式が取られました。
 Sa・Ga3は、色々な意味で不幸な作品でした。
 これと同じ頃、Sa・Gaシリーズの別系統として『Romancing Sa・Ga』がスーパーファミコンソフトとして発売されることになりました。ストーリーの繋がりはありませんが、それまでのSa・Gaシリーズを制作していた河津秋敏氏を中心とするスタッフがこちらの製作に移ったため、流れとしてはこちらが本流といえます。
 Sa・Ga3は、これとは別に、スクウェア大阪開発部の、藤岡千尋氏を中心とするスタッフによって製作されました。
 残念ながら、Sa・Ga3はさほどの評価を得る事は出来ませんでした。
 決して駄作ではないと思うのですが、ただでさえ製作者が変わった事によるハンディがありました。どうしても作風が変わる事は避けられず、それは裏目に出ました。また、前作から大幅に仕様を変更し、いろいろな要素を詰め込もうとしたものの、いかんせん作り込みの甘さが目立ちました。
 しかも、冒険を避けるためか、独自仕様をオーソドックスなコンピュータRPGのそれにいくつか戻しており、そのため一層評価が下がってしまった感があります。惜しい事です。
 また作者がこの作品だけ違うため、結果的に『Sa・Ga』という作品の流れから外れてしまったという不幸。
 『ファミコン通信』のクロスレビュー(1991年12月20日号)でも、そこそこの評価を受けてはいますが、「名前は『Sa・Ga』だけど違うゲームみたい」と指摘されています。ゲームとしてのできは悪くない。でも、『Sa・Ga』じゃない、という現在まで見られる批判の嚆矢といえましょう。『ユーゲー』2005年10月号は、この点について「これが限界だったと思う」(藤井宏幸氏、109頁)と同情的です。しかし、Sa・Ga3に対する河津氏らの仕打ちは、あまりにも過酷なものでした。(★スクウェア、『UNLIMITED Sa・Ga』FLASHでSa・Gaシリーズから『時空の覇者 Sa・Ga3』を無視!
 さらに書けば、ネットでもSa・Ga3の評価は一様に低く、「GBSa・Ga専門」を名乗っても、3を無視するサイトも珍しくありません。その不幸は現在でも続いているのです。なまじ理解出来るだけに辛いものがあります。私は大好きなのですが…。

 しかし、後述しますが、そうした状況も時と共に変わり始めました。
 そして2010年、ついにGB版Sa・Ga三部作のリメイクが、出揃う事になりました。
 リメイクについては、『Sa・Ga』はオリジナルに附して、追加要素の多い『Sa・Ga2』『Sa・Ga3』は別に項目を立てて解説します。

 なお、『Romancing Sa・Ga』シリーズは、流れとしてはプレイステーションでの『Sa・Ga Frontiea』、プレイステーション2での『UNLIMITDE SaGa』に引き継がれ、こちらは現在でも続いています。いずれも女性に人気の作品です。

GB版Sa・Gaシリーズの内容

シリーズ共通の内容

★基本資料★
製作・販売:スクウェア(ただし現在はスクウェア・エニックス) 分野:RPG(ロールプレイングゲーム)
セーブ方法:バッテリーバックアップ
人物イラスト:藤岡勝利氏

『魔界塔士 Sa・Ga』

★基本資料(GB版)★
セーブ数×1 3500円(税込み、ただし消費税3%) 容量1Mb(メガビット)
1989[平成元]年12月15日発売 販売本数110万本
『ファミコン通信』クロスレビュー平均点8.75(10点満点、以下同)

★基本資料(WSC版)★
セーブ数×3、GB版再現×1 5200円(税抜き) 容量32Mb(メガビット)+256KB
2002[平成14]年3月20日発売 販売本数5万本
(ファミコン通信より改称)『ファミ通』クロスレビュー平均点6.75
公式サイト http://www.square-enix.co.jp/games/ws/mp/ms/main.html

★あらすじ★
 荒れ果てた世界にそびえ立つ、一本の塔。その頂上には楽園があるという伝説があった。多くの者たちが楽園を目指して塔に入って行ったが、彼等の行方を知る者はなかった。そして今、また一人…。

★ゲームの特徴★
 普通、コンピュータRPGでは、成長の度合いを「経験値」という物で表わしています。すなわち、敵を倒すとその強さに応じた「経験値」を獲得し、それが一定数たまると能力が上がる、つまり成長するというやり方です。
 この作品ではそうした方法を取っていません。人間、エスパー、モンスターと主人公や仲間の種族を選べ、さらに種族によって強くなる方法も違います。
 人間はアイテムで、エスパーは戦うとランダムで、そしてモンスターは、敵の肉を食べ、より強いモンスターに変身する事で成長して行くという方法です。
 人間は好きなように育てられるが金が掛かり、魔法も使えない。エスパーは上手く行けば最強だが、どの能力が上がるかはまったくのでたらめ。魔法も勝手に覚える代わりに勝手に忘れる。そしてモンスターは、食い合わせが悪いとかえって弱くなってしまう。このようにバラエティに富んでいて、またモンスターの博打性も名物となりました。
 敵の強さなど、バランスは若干悪いのですが、それもまた世界観に合っていて、かえって利点になっていたように思えます。
 前掲『ユーゲー』2005年10月号107頁では、経験値制を採用しなかったのはデータ量を切りつめるための「苦肉の策であったろう」と推測しています。それが、他にない、まさにSa・Gaならではの自由さと世界観を生み出すことに成功したのですから、話は分からないものです。
 ストーリーの面でも、一本の塔の中に幾つかの世界が存在し、大陸世界あり、未来都市ありと、舞台も時代も全く異なる世界が共存し、飽きさせない展開でした。塔という舞台を存分に活かし切った作品といえます。
 もう一つ書きますと、この作品はバグによる裏技が多くあり、その点でも楽しませてくれました。たとえば人間用成長アイテムをエスパーやモンスターに使わせる事が出来ます(アイテムを使って対象を選択した後、Aボタンを押す。人間以外だと何も起こらないが、もう一度アイテムを使って対象を選択、Bボタンを押すと人間以外でも能力が上がるようになる)。ただし、後期の版およびWSC版では修正されています。
 『Final Fantasy』シリーズで定評のある、植松伸夫氏の音楽も人気です。なお、戦闘で勝利した時の曲名は「Eat the Meat」。まさに、戦闘はモンスターのためにあったというわけです。

 WSC版では、カラー化や容量増によりグラフィックが細やかになり、GB版では同じグラフィックを使い回していた場面でも描き分けが増えています。戦闘中の背景が追加された他、イベントでのちょっとした挙動も追加されていていい感じです。ただし、新しく追加されたイベントはありません。派手な演出はありませんが、Sa・Gaにはこの方が良いのではないでしょうか。
 見かけ以外の変化は、バグ技が修正された他、武器・魔法の威力、敵の出現率などバランス調整も行われています。特に炎、冷気、電気、毒の属性魔法の威力が倍増したのは大きな変化です。このため○ダメージ(「ドラゴンメイル」装備で代用出来る)がないと終盤は簡単に死にます(○ダメージで防げない「さん(酸)」の威力も倍増)。
 逆にフレア・まさむねなどの威力はやや低下しました。他に「はかいこうせん」やビームライフルの敵防御無視でダメージを与える特典が無くなり、ただの役立たずに。エクスカリバー、核爆弾などの威力が上昇。全体として、GBより序盤は難易度低下、終盤は上昇した感じです。もちろん、GB版でエスパーやモンスターに成長アイテムを使用するなどの裏技を駆使していた場合は、さらに難しく感じるでしょう。しかし、チェーンソーは………。
 また、おまけとして、モンスター図鑑があり、全て一度以上仲間にすれば完成しますが、残念ながら何の特典もありません。

『Sa・Ga2 秘宝伝説』

★基本資料★
セーブ数×3 4800円(税抜き) 容量2Mb(メガビット)
1990[平成2]年12月14日発売 販売本数85万本
『ファミコン通信』クロスレビュー平均点8.25

★あらすじ★
 古き神々の遺産である「秘宝」。全部で77個あるとされる秘宝は、強力な力を持つとされ、多くの野心家がその争奪戦を繰り広げた。
 主人公の父親は、まだ主人公の幼い時に、秘宝の一つを託していずこかへ旅立っていった。
 成長した主人公は、父親を探すため、秘宝を手がかりに同級生と旅立つ事に決めた。

★ゲームの特徴★
 「経験値によらない」成長方法をさらに洗練。今回は人間・エスパーとも戦ううちに自然に成長する形を取っています。また、人間も「魔法の書」を使えば、魔法を使えるようになりました。またエスパーの魔法などの特殊能力は、新しい能力を覚えると能力欄の一番下にある物を忘れるという形を取り、前作のように覚えておきたい能力を勝手に忘れるという事はなくなりました。
 といってもでたらめではなく、武器防具、あるいは魔法を使いますと、それに応じた能力(たとえば「素早さ」が高いほど効果のある武器を使うと、「素早さ」が上がる)が上がるという仕組みです。他には武器・防具を装備するとそれに応じて直接能力が上がる「メカ」、前作同様、そして敵の肉を食べ、より強いモンスターに変身する「モンスター」。パーティー構成一つで展開ががらりと変わる、というコンセプトは前作にもありましたが、前作にあった能力を上げるアイテムがほとんど使えなくなったため、より一層先を見通した育成が必要になりました。
 なお、エスパーの能力習得システムは、『Romancing Sa・Ga』シリーズにも「ひらめく」という形で受け継がれています。
 今回は「塔」の代わりに「天の柱」を行き来する形を取り、前作以上に豊富な世界を楽しめました。前作に未来の?東京が出て来て、今作に大江戸が出て来るのは一つの遊びでしょうか。父親や主人公の先生、女神、敵役のアポロンなど、登場人物の人気も高い作品です。
 音楽は植松伸夫氏と伊藤賢治氏。伊藤氏はこの後『Romancing Sa・Ga』に移ったので、豪華な共演だったとファンの間で専らの評判です。

『時空の覇者 Sa・Ga3』

★基本資料★
セーブ数×3 4900円(税抜き) 容量2Mb(メガビット)
1991[平成3]年12月13日発売 販売本数70万本
『ファミコン通信』クロスレビュー平均点7.25

★あらすじ★
 「Sa・Ga世界」に、ある時忽然と水瓶が現れた。水瓶は水を流し続け、世界は水没の危機に陥った。
 主人公達は、水没寸前の「滅びの未来」からタイムマシンで過去に送り込まれて来ていた。そう、滅びの未来を救うために…。

★ゲームの特徴★
 成長方法を一般的な「経験値制」に変更。また、主人公達の種族も固定。その代わり、これまで一度決めた種族は変えられなかったのに対し、今回はいつでも他の種族に変身(人間とエスパーが互いに変わる事は出来ない)出来る様になりました。主人公に初めから名前が付いている(ただし、変更可能)のも大きな変化です。というより私の筆名はそこから取っていますし。人間は武器攻撃の威力が大きく、エスパーは魔法攻撃の威力が大きい。武器や魔法は、これ以外の種族では威力が半減するためあまり使えません。モンスターは完全な魔物で武器が使えない「モンスター」、魔物と人間の中間で技系の武器の威力が大きい「獣人」、人間と機械の中間で前作の「メカ」と同じように、武器や防具の装備で能力の上がる「サイボーグ」、完全な機械で魔法が使えず、初作の「人間」と同じように、アイテムで能力を上げる「ロボット」の4種に別れています。
 なお、成長方法や魔法の名称など、『Final Fantasy3』の強い影響が指摘されています。
 バランスはよく、前作までより易し目になっています。しかし、やはり経験値によるレベル制を導入した事により、成長の博打性が失われたのが痛いです。また、戦闘を主人公以外、コンピュータに任せる事が出来る様になりましたが、回復こそしてくれるものの、魔法をランダムで使用するため、ほとんど使えません。
 これまでと違い、世界の数は少なくなりましたが、その代わり「過去」「現在」「未来」と次第に水没してゆく世界の推移を描く事で、「時空を行き来する」ストーリーの演出を狙っています。「時空の覇者」というサブタイトルは恰好良いのですが、やや過大な感じがします。
 後半は敵黒幕の本拠地である異次元世界に移りますが、雰囲気的にはSa・Ga世界が一番です。
 音楽は笹井隆司氏と藤岡千尋氏。ただしオープニングと「Eat the Meat」は植松氏の曲を編曲して使用しています。オープニングの印象はかなり変わっていますが。Sa・Ga世界地上のテーマ曲「未来への旅立ち」は私の一番のお気に入りです。

『サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY』

★基本資料★
ニンテンドーDS セーブ数×4 5695円(税抜き) 容量1Gb(ギガビット)
2009[平成21]年9月17日発売 販売本数16万4千本
『週刊ファミ通』クロスレビュー平均点7.75
公式サイト http://www.square-enix.co.jp/saga2/

★あらすじ★
 基本は『Sa・Ga2 秘宝伝説』と同じですが、「運命の女神」と「ミューズ」が追加。彼女たちによって、SaGa Frontier以降で導入された「連携」が使えるようになったり、戦闘で支援を受けられるようになっています。ただし、これらの追加要素は、完全に無視する事も出来ます。

★ゲームの特徴★
 基本的なゲームシステムはGB版に忠実ですが、3Dハイカラーになった事で見栄えが一変。また、モンスターとの戦闘はランダムエンカウントからシンボルエンカウントに変わりました。
 イラストも、藤岡勝利氏から小林元(こばやし げん)氏に代わっています。人間、エスパー、メカは、4タイプ×4色=16通り用意され、同じ種族で固めても、同じ姿ばかりにする必要は無くなりました。
 さらに、オリジナルでは秘宝の「マギ」以外で魔力を上げられなかったメカに、魔力を上げる装備品が追加されました。
 ヘルプ機能が追加され、主人公達の先輩に当たる「乙女」が行く先々でアドバイスをしてくれるなど、チュートリアルが大幅に充実しました。秘宝を集める事でアビリティが使えるようになったのも、難易度を下げています。
 大きな変化はやはり連携で、連携には「運命の糸」を使う必要があり、糸の種類によって人間関係までが変化してしまいます。さらに、連携を1度でも使ったかどうかで、ラストボスの強さが変わります。中途半端に連携を使うと、最後の最後で難易度が激増するのがいかにもSa・Gaの罠です。
 「連携履歴」や「モンスター図鑑」といった、収集心を高めてくれる要素も追加されています。
 Wi-Fi通信で他のプレイヤーと共闘するための「亡者の闘技場」、最強を目指して戦い続ける「魂の暗域」といったやり込み要素も用意され、新モンスターや新アイテムも多数追加されました。
 音楽は伊藤賢治氏単独となり、植松氏の曲も伊藤氏が編曲しました。さらに幾つか新曲も追加されています。ただ、植松氏の曲の編曲は、「燃える血潮」などは残念ながら失敗だったと思います。
 細かな欠点はありますが、オリジナルをベースに今にふさわしい形で仕上げた、正統派のリメイクです。

『サガ3時空の覇者 Shadow or Light』

★基本資料★
ニンテンドーDS 詳細未詳 2010年〜2011年冬発売予定
公式サイト http://www.square-enix.co.jp/saga3sol/


GB版Sa・Gaシリーズの現況

 このように、GB版Sa・Gaシリーズは、スクウェアにとってはもちろん、ゲームボーイ初のRPGとして登場し、その地位を確立したという点において、ゲーム全体にとっても決して意義は小さくありません。
 携帯ゲーム機で本格的なRPGを成功させたことは、その後の展開に大きな影響を与えています。
 任天堂の人気RPG作品『ポケットモンスター』シリーズは、今やRPG界はおろかコンピュータゲーム全体でも1、2を争うまでになった人気作品ですが、製作者の田尻智氏はこう語っています。

「最初、スクウェアさんの『魔界塔士SaGa』を見たときに「ゲームボーイでもアクションゲームじゃない分野を追求できるんだな」という可能性に気がついて、ゲームボーイなら半年くらいで作れるのではないかと思っていました。」
(『任天堂オンラインマガジン 2000年7月号』「田尻智さん(ゲームフリーク)VS石原恒和さん(クリーチャーズ)対談 前編 b.ポケモンを作る前に」より。この逸話は、倫子さんが触れていたので初めて知りました。貴重な逸話として使い回させていただいた事を御了承下さい。なお、『ポケモン』が実際に発売されたのは半年どころか、丸6年たった'96年2月の事でした。その間の苦労も、田尻氏は語っています)

 「ポケットモンスター」を筆頭に、GBやその他の携帯ゲーム機でおびただしい数のRPG、そしてやはり携帯には向かないとされたシミュレーションなどのゲームが発売され、高い評価を得た作品も多い事を考えても、Sa・Gaシリーズの価値の大きさがわかります。
 しかし、残念ながら、今のゲーム業界では、その功績はそれほど評価されているとは思えません。
 Sa・Ga3はともかく、根強い人気を持つ1・2も、表向きは忘れ去られた感がありました。

 しかし、2001[平成13]年になって、動きが出てきました。9月15日発売の『週刊少年ジャンプ』(10月1日号)に、『魔界塔士 Sa・Ga』のWonder Swan Color(ワンダースワンカラー)への移植が報道されました。
 既に『Romancing Sa・Ga』の移植が決定していたので、期待はありました。しかし実現するとは感無量です。
 これより先、http://www.geocities.co.jp/Playtown-Bingo/2113/myhope.html
で、倫子さんとあくあ☆まりんさんにより、GB版Sa・Gaシリーズの移植署名活動が行われていました。この運動を始めとした、Sa・Gaファンの根強い思いが実ったのだと思います。
 その後、WSCの不振で続編の移植は行われなかったのですが、GBAに再参入(FF7での任天堂からの離反を恨まれ長く参入を許されなかったという)し、GBで発売された『聖剣伝説』のリメイク版『新約 聖剣伝説』が2003[平成15]年8月29日発売されました。そして、スクウェアがエニックスに吸収する形で、同年4月1日「スクウェア・エニックス」が発足したのも、大きな転機でした。

 そして2009年、ついに『Sa・Ga2』のDSリメイクが発表されました。さらに、Sa・Gaシリーズ20周年企画が大々的に行われ、Sa・Ga3も全く当然の事ですが、シリーズ作品として紹介されました。「黒歴史」が解けた、その瞬間でした。『Sa・Ga2』DS版『サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY』は9月17日発売されましたが、思ったほど売れ行きが伸びていないのが残念です。

 『Sa・Ga2』がリメイクされ、さらに『Sa・Ga3』の「黒歴史」が解けたのは、『Sa・Ga3』リメイク実現の望みを抱かせました。それでも、リメイクされるなら『Romancing Sa・Ga2』以降が先ではと思っていました。
 しかし嬉しい誤算でした。2010年9月1日、「2ちゃんねる」で流された『Sa・Ga3』リメイクがされるとのフライング情報。翌日発売の『週刊ファミ通』9月16日号の記事で、取る物も取り敢えず、日が変わるのを待ってコンビニに買いに走りました。
 それは、紛れもない現実でした。ついに………ついに、GB版Sa・Gaシリーズ、完全復活の時が来ました! 新作その他の期待がある中、敢えて『Sa・Ga3』復活を決断した事に、ただただ感謝です。
 もちろん、私もファンの一人として出来るだけの事はします。
 『Sa・Ga3』とシリーズの未来に、幸運がありますように。

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