携帯電話版『魔界塔士 サ・ガ』 冒険記 その7



11月7日 ゾクと朱雀

 町、いや、都市に出て住民と話。とは言え、建物は軒並み半壊状態で、一部の生き残りが集まっている感じです。
「この都市の 北東の すみに
アメヨコという にぎやかな
町があるの。
でも 朱雀が こわくて 行けない。」
「この都市の 真ん中には 巨大な
原子力発電所が あるんだ。」
 東京に原発を、かな。
「酒場は ゾクの たまり場だ。
行かないほうが いいよ。」
 ゾク‥‥?
「朱雀は たてものや 地下までは
追ってこないぞ。」
 ふむふむ。

 酒場の入口には、バイクが止めてあった。
「キーが 付いてねーな。」
 こらシャロン、泥棒はいかんぞ。
「何を今さら」
 そりゃそうだけど‥。
 なるほど、ゾクとは暴走族の事か。これはまたひと揉めありそうです。よし、入ってみるか。

「おい ここて 飲むんなら
あいさつぐらい したらどうだ!」
 来た来た、さっそくメットを被ったゾクが。さてどう料理しようか。
「やめとけ!」
 そこで出て来たこの男、どうやら彼がリーダーらしい。
「おまえらの
かなう相手じゃねえ!
あんた そうとう 腕がたつな。
おれと タイマンの 勝負だ。」
「いやだ!
といっても だめなんだろうな。」
「そういうことだ。
さあ おもてへ でろ!」
 喧嘩っ早い男だ。可愛そうだがここは痛い目に遭って‥‥あれ?

「馬鹿なことは やめて にいさん。」
「うるさい!
おまえは だまってろ。」
 間違いない。彼女は地下鉄で‥
「君は あのときの‥‥」
「あー
これって 偶然っていうの!」(ここで初めてメッセージにさやかという名前が出る)
「にいさん 実は‥‥」

 彼女、さやかの話を継いで、地下でのいきさつを手短に説明しました。
「‥‥というわけなんだ。」
「そうか
だいたい飲み込めたぜ。
あんた達も 朱雀と
戦わなきゃ ならんのか。」
 あんた達も? とすると、ゾク達もただのゾクではなく、朱雀へのレジスタンスを組織しているのでしょうか。
「朱雀のバリアには
歯がたたねーし‥‥」
「そう。
でも そのバリアを 中和してしまう
装置を 作ってるの!」
「あと 2つ3つの部品で
完成するんだが。」
 そんな装置を作れるのか、この総長は‥。一体前は何をやっていたのでしょうか?
「みつからないのか?」
「アキバと よばれていた
ところになら あるだろう。」
「図書館に行けば アキバの
場所が わかるかもしれない!」
 さやかが総長の話に続ける。最初の発売当時と違って、今はすぐ実際の東京の地図を確認できるので便利です。まあその必要も無いですが(笑)。
 ジョアンは頷きました。
「よし その部品は
おれ達が さがしにいこう!」
「まかせるぜ!
おもてのバイクを 使ってくれ。」
 そう言うと総長は、バイクのキーを投げてよこして来ました。他、部品の心当たりなどについて。
「アメヨコの いかがわしい店に
アイシーボードがうっているはずだ。」
「図書館は タワーの北にあるわ。」
「バイクにのってれば
朱雀に おそわれにくいぜ。」

 では出発、の前に武器と防具屋へ。生き帰りとエリクサー1つを売り、装備を交換して、人間の素早さも少し上げました。
 耐性はバトルスーツよりドラゴンメイルの方がよいのですが、バトルスーツの防御の高さと○ぶきの特性を取りました。

ゾクの町で装備を買った後

よしき
種族にんげん おとこ
HP900/900
3
攻撃99
防御48
素早さ17
魔力0
装備サンゴのつるぎ 34
うらみのつるぎ 48
めぐすり 2
ミスリルのたて 45
バトルスーツ -
アライのメット -
ブレイクのしょ 20
きょじんのこて -
シャロン
種族エスパーギャル
HP999/999
3
攻撃99
防御99
素早さ99
魔力99
装備テレポート 5
せきかにらみ 5
デスにらみ 5
じしん 3
まじゅつのつえ 16
ライトサーベル 24
ケアルのしょ 26
ドラゴンメイル -

ジョアン
種族スキュラ
HP606/606
3
攻撃56
防御74
素早さ76
魔力94
能力しっぽ 10
4つのあたま 5
どくのきば 25
ブリザド 10
ファイア 10
うずしお 3
ゆうわくのめ 5
アイテム・その他
時間
17:05
ケロ
349010
アイテム


チェーンソー 30
サイコダガー 45
サイコソード 50
エリクサー 3
ブラッドソード 30
デスのしょ 20
だいじなもの
くうきのみ
りゅうのかぎ
ろうやのかぎ
とらのかぎ
クリスタル
玄、青、白

 今度こそ出発、の前に。
 まだ話しかけていない人、もといエスパーを発見しました。
「原発の 北側の 地下鉄から
下水道への 抜け道があるんだ。」
「原発の 排水路は 下水道へ
通じているぜ。」

 では出発‥‥さっそく出ました、火の鳥朱雀が。
 取り敢えず逃げようとしますが、逃げられずに朱雀の炎が!
「あづー!!」
 かなりの火傷を負いつつ、何とか逃げ切りました。シャロンのケアルの書で回復。こんなのから逃げまわらきゃ行けないのか。

 どうにか塔、もといタワーにたどり着き、そこから北上。二棟の大きな建物が、その図書館らしい。つまり国立国会図書館の場所です。

「よし! さがすぞ。」
 まず、1階から探索。さすがに、蔵書目録だけで見ていてうんざりして来る量です。それから一つ一つ本棚を‥‥
「何もない!」
 それらしい本は見つかりませんでした。次は2階です。

スキュラ+どくろん=ラクシャーサ


10月18日 四天王とその上

 相変わらず塔を上へ。
 13階への昇降口には、チェーンソーがありました。あらゆるものを切り裂く電動のこぎり。当然、この携帯電話版でも活躍が期待されます。

 ここにあった小世界は、赤茶けた荒れ地でした。
「雨が 一滴も ふらなーい!」
「のどが かわいた 水をくれ!」
 住民はタコばかり。という事は、前は水が豊富にあったのでしょうが、今は目の前に小さな泉があるだけ。HPも回復しません。
 どうしようもないので、ひとまずこの場をあとにしました。

 14階への昇降口にも宝箱がありました。でも、持ちものが一杯。
 そこで、シャロンの覚えていたテレポートで1階に戻り、宿泊ついでに要らないアイテムを売りました。「いきかえり」は持っていなくても大丈夫でしょう‥。
 ついでに、人間のHPも900まで上げました。

 テレポートでは、改めて13階から昇り直し。宝箱からは、アライのメットを入手。実在の製品をネタにして、しかもリメイクでも名前を変えずに残った珍しい例です。

 14階に扉は二つ。一つは15階へのもの。もう一つは、また海の小世界‥にしては、様子がおかしい。
 エスパーの男が説明してくれました。
「湖の水かさが どんどんふえて
もう たいへんです!」
 傍らの骸骨にエスパーギャルと次々に話しかけてみました。
「おれのせいじゃないぜ!」
「わたしは 泳げないの!
どうしましょう!」
 そんな事言われても。
「た たかしくんが やろうって
いったんだよ!」
「おれが 湖に ごみを 捨てた
せいなんだよー ごめんよー。」
「湖の底には 穴が 開いていたのよ。」
 たかしくん、といえば後に『半熟英雄』シリーズなどで活躍する時田貴司氏。オリジナル版では取扱説明書のイラストなどを描いています。
 それはさて置き、だれもこの人(?)達は潜れないようです。しょうがないなー。
「この底に
ごみが詰まっているんだなー
よし!」
 湖の穴へと、僕らは吸い込まれ‥‥

 ここは どこだ?
「雨が ふってきたよーん!」
 なるほど、さっきの水たまりは、上の階から降って来た水が溜まったものだったのか。
「いやー ごくらく ごくらく!!」
 タコさん達も満足したようで、何よりです。

 再び14階に昇り直し。ここで、防具込みとはいえシャロンの防御が99に。とうとう全能力完璧になりました。人間との能力の差!
 そして、さっきの世界へ。
 水が抜けたあとは、林が広がっていました。不思議なのは、どこかにあるはずの水源が見当たらない事ですが‥。さっきのエスパーギャルによれば、
「アシュラが
四天王を 送りこんだのよ。」
 四天王、といえば玄武、青龍、白虎と来て、あと一人。そして、その上にアシュラが来るという事でしょう。いよいよ旅も後半に入った事を実感させます。
「ぼくは せいりゅうさ!」
「四天王ごっこ しようぜ!
おれは げんぶだぞー。」
「わたしは すざくよ。」
「おれが びゃっこだ。」
 子供たちの四天王ごっこ。ここであと一人が朱雀である事も判明。そしてさっきのエスパー。
「大魔王の名前 それは アシュラだ!」
 このエスパーもまだ子供のようですが、本当にただの子供でしょうか?

 一度塔に戻りましたが、さっきの小世界に城があった事に気付き、また入りました。ここも変わった空間で、宝箱もあれば敵も出ます。持ちものの都合で一つ取り損ねましたが、また後で来ればいいでしょう。

 そして16階で、また雰囲気が変わりました。今度は、金属が目立つ機械的な壁。ここが次の世界のようです。そしてまた居ました、あの男が。
「朱雀には どんな攻撃も通じません。
逃げるのが いちばんです。」

 一歩外に出ますと、町‥‥いや、大都市の町並みですこれは。塔のデザインもこれまでと変わっていて、東京タワーそのものです。
 つまりモデルは東京という事になりますが、どの建物も軒並み廃虚になっていました。朱雀にやられたようです。
 手近な洞窟に潜ってみると、これも人の手で作られた様子。これまた、荒らされた地下鉄のなれの果てでした。

「こっちよ!」
 少し歩くと、前から女性の声がしました。さっそく後を追います。シャロンがむっとしましたが、他に手がかりがない以上仕方がありません。
 地下鉄は一本道ではなく、幾つかのフロアに分かれていました。かつての乗換駅の名残でしょうか。そして、次のフロアに入ろうとした時。

「キャー!」
「まていっ!」
 彼女をまさに襲おうとしていた原始蟻を軽く片付けました。
「ありがとう。この先に町があるわ。
それじゃ!」
「あ ちょっと
なまえだけでも!」
 ‥‥‥ニヤニヤしているの、誰だ?

 次の出口で、地上に出ました。確かに、少し歩くと人の気配がしました。東京タワーからまっすぐ西ですから、渋谷あたりでしょうか。
 ちょうど宿屋、というよりホテルもあったので、ここで寝ます。


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