携帯電話版『魔界塔士 サ・ガ』 冒険記 その3



9月20日 空気の実とじじい

 コミケットなど諸々で、気がつけば1ヶ月以上空きました。では改めて、聞き取り調査開始。まず、浮かぬ顔をしている昆虫人から。
「竜王様は どこで どうして いらっしゃるのやら‥‥」
 突然言われても困りますが、ドラゴンクエストと違って敵では無さそうです。次は骸骨の男。
 「南の島の 小屋に住む じじいには
ちかづくな!」
 それは行ってみろと解釈してよろしいか? どちらにしろ、要記憶です。

 そして出発。
 浮島にどんぶらこ、どんぶらこと流され南に行くと、なるほど小島が一つ
 ひとまずやり過ごし、さらに南下。
 今度は、それなりに大きな島。ここを調べてみましょう。
 椰子の木を何本か調べて行くうちに、唐突に実が落ちて来ました。
 くうきのみ を 手に入れた。
 ‥いいのか、それで?

 なるほど、海水に浸すと泡が出る、その泡は空気っぽい。しかし、こんなものどこで使えばいいのでしょうか?
 ‥ここは、例の「じじい」のところに行ってみましょう。
 そしてさっきの島へ。こぢんまりとした小屋にはいると、中は小屋ではなく森の中でした。なるほど、ただのじじいでは無さそうです。
 そして老人発見。ちょっと身構えましたが、
「くうきのみは 真ん中の ヤシの木に
なっている。」
 ‥それだけ?
 思ったほどコワい人では無さそうですが、それ以上は教えてくれないようです。仕方がないのでここで切り上げ、北東の町まで戻って来ました。

 南が駄目なら、というわけで次は北へ。
「ちょっと待って! あれは何!?」
 北へしばらく行くと、それ以上先に行けないところに突き当たりました。
 それは巨大な滝、いや断崖と言うべきでしょうか。一面の海が、そのまま滝となっていずことも知れぬ果てへと落ち込んでいたのです。
 しかし、不思議な事に、僕達の浮島はそれ以上流れて行く事無く、ただ海水だけが滝となって流れていたのです。
 ‥‥‥何なんだ?
 一体この世界は、どうなっているのでしょうか? あの滝の先には何が‥

 しばらくそこに留まっていましたが、埒があきません。仕方なく滝から離れ、今度は西へと進路を変えました。
 行く手に見えるのは渦潮。‥ここから入れって事ですか?
 では、空気の実を持って渦の中へ。

 くうきのみのおかげで 息ができる!

 ここは海底。
 水圧はどうなっているのかとか、実が一つしかないのに二人で使えるのかとか、突っ込み所はいろいろありますが、とにかく歩けて息が出来ます。
 ピラニアやエビル(蟹)はともかく、コモドドラゴンやライノサウルスが普通に襲いかかって来るのですから、普通の海底では無いのでしょう。
 しかも、しばらく進むと町までありました。もちろんアクアラングなどは存在せず、普通に町人達は歩き回っています。道具屋で買った力の素も、問題なく使えました。ついでに、僕の小手をゴールドからミスリルに交換。気休めには、なるでしょう。
 そして宿屋で一服。海底なのに、珊瑚礁がある他は何ら地上と変わらぬたたずまい。そして何事もなく泊まれてしまうこの世界でした。


8月8日 船のように走る島

 さて。宿を出ると、基本の聞き取り調査。
「海賊がおおくて 船は 使えません。」
 ええっ? では泳いで行けとでも?
「船のように はしる島を 見たんだ!」
 島が走るだって? でも、他に手がかりがない以上、走る島というのを捜すしかなさそうです。また別の町人。
「青龍が 竜王様を 追いだして しまったんだ。」
 この青龍というのが、次に戦うべき相手なのでしょうか。

 ともかく、船のように走る島というのを捜してみます。
 この世界は広い海に、ところどころに島があり、そして無数の小島が点在しています。数人で乗れそうな程度の小島に、当たりを付けてみます。ではさっそく、町の近くから。
 ‥‥‥‥‥動かない。
「そんな便利なところにあったら とっくに誰か使ってるわ」
 そりゃそうだけど。
 しょうがない。次の目標は、町の北にある洞窟です。首尾よく他の島に出られればよいのですが。

「ここはダメか‥」
 最初に光が見えてきた所を出ますと、別の島に出ました。しかし、小島が四つほどありましたが、全部ただの島です。残念ながら洞窟に逆戻りです。
 幸い、洞窟はそれほど複雑ではなく、おおよその方角の見当は付きます。
 次に出た島は、さっきのより一回り大きな島でした。そして、少し歩くと、もう一つ洞窟への入り口がありました。
「先に行った方が良さそうね」
 逆らう理由もないので入ります。
 さすがに、最初の世界より敵は強いです。しかし、数が少ないのでまだ何とかなります。魔術見習いに人間が眠らされ、シャロンが一人で倒したことも。ますます人間が足手まといです。

 気がつけば、シャロンのHP999、魔力99と、いずれも最大値。GB版の初期版では裏技でもっと上げられましたが、携帯版ではこれが上限です。今の僕には、逆立ちしても勝てっこない‥‥‥。
「何ブツクサ言ってんの? さっさと行く」
 へいへい。
 またハズレの島で徒労を繰り返していたが、ついに。

「動いた!」
 不思議なことに、その小島は、実になめらかに海を走り出しました。きっと、本当の船より遥かに自在に動いています。
 島伝いに北東に向かって航行(島行?)しますと、遠目に大きな建物が見えて来ました。どうやら、この世界二つ目の町のようです。

 町に入ると、入り口でいきなり男に話しかけられました。
「うずに のまれて 海底の 城に いったんだ!
うそじゃねえよ。」
 突然いわれても困ります。
 次に、ちょっと可愛い子。シャロンが睨んでいますがそんなのは無視。
「くうきのみを 海水にひたすと 酸素をだすよ。」
 これもよく分かりません。アクアラングのようなものでしょうか。

 ここでよしきの装備品を一新。武器屋でミスリルメイルと兜を買い、ゴールドのそれを売り払いました。シャロンは、防御も突然変異で上がるのが羨ましいです。
 そろそろよしきの受けるダメージが増えて来ましたが、シャロンは未だほとんど無傷。
 武器は人間用に青龍刀、シャロンには魔術の杖。「ファイアの書」より多く使えてお得らしいですが、その分高いので本当に得なのでしょうか(威力は少し高いので得らしい)。
「青龍刀より安いでしょ」
 ま、サンダーの書の凄まじい威力を見せつけられては、文句は言えませんけど。WSC版以来、その威力はGB版の倍以上にパワーアップしています。
 今日はこの辺で宿屋に泊まります。立派な建物に見えましたが、よくよく見れば他の施設と共同使用です。実質の大きさはそれほどでもありません。まあいいや。
 お休みなさい‥‥‥。


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