外をうろつく敵を倒し、戦利金で宿屋暮らし。二人でこうやっているのも、はっきり言って悪くありません。
「英雄の装備が　惜しいだけじゃないの？」
　かも知れません。しかし、このままずっとこうしていられたらとも思います。

　そうも言っていられないので、まだ残党のウヨウヨいる剣の城で資金稼ぎ。

　(ここから24日分)ほとんどダメージも受けないので、雑魚が大勢現れようと、ほとんど無人の野を行くがごとし。
　ところで「ダメージがない」とは別に、攻撃を受けたエフェクトと「０ダメージ」と表示される事があるのは、携帯版で初めて見られる現象です。どういう事でしょう？
　1万ケロを突破したところで、シャロンの能力も尽きて来たので帰還。ベーシックタウンで一泊ののち、力の素で人間をパワーアップ。
　そして、英雄の町。このまま二人でずっここにいるのも悪くない‥‥と思ったものの、シャロンに脅されて（？）英雄の像へ。
　剣、盾、鎧。像に装備させると‥‥

クリスタル　を　手に入れた

　「玄」の文字の刻まれた、球形の黒水晶でした。これで、あの塔の封印が解けるのでしょうか。
　ともかく、塔が立派な姿になったところで出発ですが、そうは行きません。

　目の前に立ちはだかった、亀の化け物。
「３つの　アイテムを　集めるやつが　またでたか！」
　「また」とは、以前に3つ集めたのがいたという事でしょうか。そんな話は初耳ですが‥。
　しかしこの玄武、シャロンの石化睨みであっさり死にました。
「これで　勝ったと　思うなよ！」
　どうやって石像がしゃべったのだろうというのはさて置き。

　ここまで、シャロンの特殊能力キープのために何度かリセットしていましたが、これだけ強くなればもう必要ないと判断し、取り止めました。その途端、あっという間にしょぼい能力ばかりになってしまいました。
　しかし、素の能力はぐんぐん上昇。HPはよしきの4倍です。
　そして、いよいよ出発の日。よしきにバトルアクス、シャロンにサンダーの書を購入。ベーシックタウンでは、それぞれ一番いい武器（魔法）です。
　そして塔の門前で‥
「封印が　とけるぞ！」

　塔の中は薄暗く、窓からわずかな外の光が入ってくるのみです。
　基本的にWSC版と変わりませんが、相変わらずグリーンスライムは強敵です。「とかす」はエスパーが食らうと平気で100以上のダメージになるので、十分にHPを上げていても難敵。
　3階ではあからさまに嘘臭い「楽園」や、4階では対比して作られたと思われる「地獄」の小世界に立ち寄りつつ、上へと登ります。
　しかし「楽園」のだらけた4人、ひょっとしなくてもかつて頂上を目指した冒険者のなれの果てでしょうか？
　食べて寝るだけならあれでもいいでしょうが、そんなのつまらないです。でも、HPを回復する泉があるのでちょっと立ち寄る分にはいいところです。

　5階に来たところで、情景が大きく変わりました。この世界でまた、新たな封印を解かねばならないようです。
　出発を決意した、あの時にもいたシルクハットの男がまたいました。普通に考えれば、どうしてここに来られたのだろうと不思議に思いそうなものですが、冒険中はそこまで考えは回りません。
　ともかく話しかけると一言、
「老人を　さがしなさい！」

　老人ねえ‥。
　塔を出ると、そこは島でした。少し歩くと海です。ともかく、向こうに見える町まで行って、一休みです。ベーシックタウンより上等な装備を一通り揃え、一泊。よしきのHPも一気に410まで上げました。
　これでしばらくは楽になる、と思いたい。

　さて、盗賊が潜んでいるという洞窟。
　このゲーム、基本的にはランダムエンカウント。つまり、歩き回っていると適当な確率で敵が襲いかかってきて戦闘画面に切り替わるという、コンピュータRPGでおなじみの形式です。
　しかし、洞窟にいる、盗賊の手下らしいさんしょううおどもは目に見える形でうろつき回っています。目に見える敵しか現れず、敵がこちらを追いかけてきてぶつかると（または自分から敵に当たると）戦闘になる形式をシンボルエンカウントと呼び、Sa･Gaシリーズではロマサガ以降で採用されます。
　手下どもはその原形ですが、向こうから追って来る事もなければ、倒してもシンボルが消える事もありません。
　小銭を稼ぐには格好の相手です。

　適当に稼いだところで村に戻り、武器の補充と主人公のパワーアップ。いよいよ盗賊の親玉を殺りに行きます。
　洞窟の中に怪しい扉があります。GB版では開けられなかったのですが、こちらでは手下が門番として立っていました。倒しても消えないので、ほどほどに切り上げます。
　がらんと広い部屋を歩いていると、隅にもう一つの入り口がありました。そこからまた細い通路になっていて、歩いて行くと…。

　これがその時の能力。×炎など余計な能力があるとはいえ、人間とエスパーの差は歴然。

　そして盗賊の親玉、どくがえると対決。さんしょううおより強いかえるというのもちょっと面白い。倒すと
　「かんべんしてくれー」と言って死にます。そこへ追い打ちを掛ける人間。
　「最初から　そう言やいいんだ！」

　さっき手下が門番をしていた扉。もう居ないので、中に入って宝箱を開けます。力の素があったので早速よしきに使用。

　こうして無事村一番の美人と鎧の王を添い遂げさせ、キングの鎧をお礼に手に入れたのでした。いいのかなあ？
　ともあれ、この鎧は防御20。かなり後半に出てくる鎧に匹敵する性能です。しばらく借りて、人間に装備させて置きます。

　次は南の村で殺人鬼と噂の、剣の王の城。
　英雄の町から、西に歩くと見つかる峠道。そこをずっと南に歩き、橋を渡り、恐らく堀代わりにしている川の橋をまた渡り、今度は少し北上するとその城があります。三方を山に囲まれ、まさに天然の要害。

　そうこうしているうちに、シャロンのHPが400を突破。せっかく攻撃系の特殊能力を覚えたので、忘れたらリセットをしてしばらくキープ。

　盾の城では衛兵に見つかってもつまみ出されるだけでしたが、ここでは戦闘になります。衛兵の正体は、ねずみおやじ（GB版ではねずみおとこ）とゾンビ。
　集団で敵に襲われる事も多くなりましたが、キングの鎧のおかげでさしたるダメージもないまま資金稼ぎ。

　玉座にたどり着くと、王はキングの剣を振りかざし
「このつるぎが　欲しいか。
　ならば　オレを　たおしてみろ！」
「冷気！」
　王は死んだ。たった一撃で。
　いきなり斬りかかって来る王も、好戦的というか何というか。きっと、手ずから来る者を処刑するのが無上の喜びだったのだろうなと。危険すぎる王様です。

　このキングの剣も強力です。しかも、弱点（×炎など）持ちの敵を攻撃すると、その弱点を突いて即死させる事がある優れもの。
「後で　ちゃんと　返すのよ。わかってるわね？」
　へいへい。冷気持ちの彼女には敵いそうに…。いや、キングの鎧はたいていの属性攻撃を防ぐ効果もあったんだっけ。

　ここに来て、リセットを駆使したおかげもあって（笑）冷気、稲妻、毒霧、デス睨みとシャロンの技のラインナップがますます強力に。ますます、敵わないなこれは……。
　ただ残念な事に、炎、冷気、稲妻、毒霧の基本4属性を一度に揃える事は出来ませんでした。
　キングの剣とシャロンの特殊能力でそこらの敵を倒しているうちに、所持金は6666ケロ。いい感じにゾロ目になった所で、能力の残り回数も尽きて来たので英雄の町に戻り、宿泊。買い物して、人間もパワーアップします。

　さて、もう行く所は盾の王の城しかありません。衛兵を交わしつつ、再び王の間に向かうと…。
「王様が！」
二人で駆け寄ると……。既に骨と皮ばかりになった王が、無惨な死骸を晒していました。
「死んでいる‥」
　愕然とするシャロンの前に現れたのが、前に来た時は忠義面をしていた大臣。大臣の差し向けた刺客を当然のように返り討ちにすると、大臣は壁の中に逃げて行く。どうやら隠し部屋らしい。

「ま　まて　まってくれ。
　な　何が　欲しいんだ。
　金か？　金なら　いくらでもだそう。
　この　たても　ゆずろう。
　や　やめろ　ひー」
　もちろんこんな卑怯者を許しはしない。大臣は、シャロンの一睨みで死んだ。そして大臣の骸に向かって、シャロンは吐き捨てるように言った。
「てめえの　ようなやつが　１ばん　むかつくんだよ！」

　ともかく。形はどうあれ、鎧、剣、盾が揃いました。後はこれを英雄の像に返せば、何かが起こるはずです。

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